白内障手術で使用する眼内レンズは大きく分けると単焦点と多焦点に分けられます。単焦点は健康保険の適応で焦点(ピントが合う場所)が1か所のため、遠方にピントを合わせると近方は老眼鏡、近方にピントを合わせると遠方はメガネが必要になります。Tecnis Eyehans(テクニス アイハンス)は、従来の単焦点より若干見える範囲が広がる健康保険適応の単焦点眼内レンズです。
Tecnis Eyehans(テクニス アイハンス)の特徴
・遠方にピントを合わせた場合、従来の単焦点は遠方~1m程度までピントが合うのに対し、理論上は遠方~70cm程度までピントが合う(実際はピントが合う範囲は乱視や年齢で左右されるため個人差が大きい)
・遠方視力は従来の単焦点と同程度
・多焦点の欠点である夜間運転時に乱反射する現象(グレア・ハロー)は少なく、従来の単焦点と同程度
・レンズの原理から考えると、コントラスト感度(見え方のハッキリさ)は従来の単焦点より劣る可能性もある
興味のある方はご相談ください
テクニスアイハンス(左)はレンズの中心部のパワーをわずかに強くしたことで(緑色部分)、従来の単焦点(右)より見える範囲が若干広くなることを目的としている